人材派遣のパソナグループ代表の南部靖之は、起業を志して東京に出てきた26歳の時、紀尾井町で事務所を引っ越し中の野田に「君ちょっと、この机を持って」と手伝わされた。すべてを運び終えた時「で、君は何をやってる人なの」と野田に聞かれた。それが縁で、紀尾井町の野田のオフィスに机と椅子をもらい、7年間野田のカバン持ちをし、野田と共に様々な勉強会に出席し、多くの経営者と知遇を得た。そして「ビジネスではベストセラーよりロングセラーが必要だ」と励まされ、儲かるからと事業を始めるのではなく、「正々の陣、堂々の旗」を張って「世のためになる大義名分をたてれば1億2千万人が動く」とも教えられた。まさに「経営のイロハのイから学んだ」と南部は言う。 |